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尊敬する人

大学の1年先輩(卒業した年は一緒だが)の人が書いてた。(id:take44)
僕たちが就職した1990年はバブルの最盛期であると同時に、所謂バブルがはじける直前だった。就職は「超売り手市場」。就職できない方がおかしいくらいの雰囲気だった。国立とはいえ、北海道という遠隔地の大学で、しかも文系で、歴史専攻などというと、就職せずに院に進むか、学校の先生になるのが普通(というか、それ以外に選択肢が無い)という時に、みんなこぞって東京に出て、所謂「一流企業」に就職することができた。地滑り的大勝利(?)とでもいおうか。
かくいう僕もその一人。特にこういう仕事がしたい!という意志も持たないまま、金融系以外、多分メーカー、敢えていうならちょっと毛色の変わった会社で、卒論書く時間がないから早く就職活動を終わらせて、卒論に集中できる=最初に内定をくれる会社に就職しようと決めていた(就職活動より卒論を優先する事自体、変だが・・・)。
実際のところ、今勤めている会社はそうやって決めた会社だ。史学専攻で、そういう考え方で就職できてしまう時代だったのだ。というか、当時はうちの会社はそれほど人気は高くなかったと思う。地味だったし。今でこそ、ケイダンレンの会長とかになって、就職も難しいみたいだけれど。
では、僕の周りがそういう人ばかりだったかというと、そうではなく、僕よりもっと真面目に真剣に勉強していたし、目的を持って就職活動もしていた。僕のいた研究室は、ふざけながら真面目な会話をすることができる人たちがいっぱいいる場所だった。id:take44さんもその一人。id:take44さんの就職先を聞いたとき、なるほどなぁと思ったりした。
iPodを買い替えたのを機に、take44さんがプロデュースしているラジオ番組のPodcastを毎日通勤時に聞くようになった。それは「ふざけながら真面目な会話をする」という研究室の流れを汲んでいるような気がする。
あれから、もう15年以上になる。