ReadingBooks
大晦日なので今年2021年の読書の総括です。2021年に読み終わった本は77冊です https://booklog.jp/users/shinjif/stats?year=2021そのうち「窯変 源氏物語」(全14巻)、「風と共に去りぬ」(全5巻)があるので作品数としては60作品ということになります。そ…
ここ数年、ほぼ毎月読書会に参加している。 読書会に出たからといって本の読み方は変わらないが、読んだ後が変わったように思う。 結局、読書会に出て本を紹介するということは、その本の面白さ、深さを伝えるということだ。それはなぜ自分がそれをおもしろ…
ここのブログも年に1回読書レビューを書くだけになってきてしまいました。 2017年は24作品(29冊)の本を読みました。数からすると、少し少なめでしたね。ちょっとスランプがあって読み進めない時期がありましたから、このくらいになってしまうのは仕方ない…
紅白も始まりました。紅白を横目に見ながら15年の読書レビューです。 15年はだいたい31作品を読んだようです(漫画と仕事のために読んだ本は除く)。 ノンフィクション系では「フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論」が良かったですね。実用品(…
ここは随分ほったらかしなんで、なにを今更という感じではありますが、毎年のことなので今年の読書の振り返り。 ブクログの記録によると今年の読書は35冊(21作品)でした。 冊数と作品数の乖離が大きいということは、それだけ長編が多かったという事に…
さて、大晦日。12年の読書振り返りです。 今年は39冊、38作品を読みました。別に順位を付けるつもりはないのですが、印象に残った本を挙げるとまず一つ目は「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 」でしょう。 911をテーマにした文学として映画化もさ…
スターリン政権末期のソ連。モスクワの国家保安省(後のKGB)の捜査官であるレオ・デミドフ。彼は優秀な=国家に忠実な捜査官であったが、彼の地位を妬む部下の罠にはまり、あらゆる特権を取り上げられ、田舎の町に左遷される。そしてそこで起きた猟奇殺人の…
NHKに「課外授業ようこそ先輩」という番組がある。様々な分野で活躍する人を取り上げ、その人が講師となり母校(小学校)で課外授業を行う。母校の先輩として後輩であり、これから世の中を見ていく少年、少女達に伝えたいことを語りかける番組だ。 ここでは…
第二次大戦直後の1946年にまだ米国陸軍の一部でしかなかった空軍の戦略立案と研究のために設立されたシンクタンク、ランド研究所(Research ANd Development)。ランド研究所の研究は東西冷戦を背景とした核抑止力、核戦略を中心に米国の対ソ戦略にめざまし…
かつて普通に裸婦を描くことは一種のタブーだった。だから神話伝説などの物語の場面を借り、そういう話だからという理由をつけて裸婦を描いた。画家たちは神話伝説の絵を描きたいたいわけではなく、裸婦を描きたいから神話伝説を素材として借りたのだ。 そう…
かのニュートンが自分が数々の発見の成果をさして「自分が遠くを見通せたのは自分が巨人の肩に乗っていたからにすぎない」と言わしめ、その巨人の一人に確実に含まれているのはケプラーの法則を発見したヨハネス・ケプラーである。ヨハネス・ケプラーは占星…
1950年6月25日北朝鮮人民軍が朝鮮半島の38度線を突破した。東京にいた連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーは情報機関から数多くの警告を受け取っていたにも関わらず、北朝鮮の侵攻はないと確信していたために虚を突かれ、折から要員数、軍備共に大戦直…
いわゆる「学徒出陣」によって南方に出征した著者がフィリピンの小島で任に就き、やがて米軍の圧倒的な力に敗れが日本軍が転進した(実際には敗走&撤退)後も取り残され、残った部隊員と終戦の数カ月後まで戦い続けた記録。フィリピンでは島民たちは米国と…
恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生の小鳩くんと小山内さんの男女二人が、目立たぬ小市民たろうとする意思に相反して、身の回りの小さな謎解きにその才能を吐露してしまう短編青春推理。青春推理の王道は「人が死なないこと」だと思い…
そろそろ今年も終りで、総括の時期になってきました。 読書はReadingBooksというタグにまとめていますが、今年は40冊に手がとどくか届かないかというレベルでした。一応、毎年50冊を目標にしているのですが、今年はちょっと少なかったですね。ただ一方で…
危険なことは避けなければならないが、避けていてはいつまでたっても核心に迫ることができないという事がある。例えば新薬の研究など、モルモットなどを使用した動物実験を行っていても、最後には人間で試さないと、本当に大丈夫かどうかはわからない。しか…
パリ五月革命、プラハの春、ベトナム反戦運動、キング牧師暗殺、ボビー・ケネディ暗殺、1968年はまるで地殻変動の様に世界中で社会変革と、衝撃的な事件が続発した。それぞれは、どう繋がっていたのか(繋がっていなかったのか)、そこにいた人たちはど…
如何に西洋人が身体を洗わなかったか?という歴史。ベルサイユ宮殿は非常に臭ったというのは有名な話ですが、それは昔の話、、、と思いがちだが、キリスト教の慣習によるものもあるが、ペストの流行等で水が病を媒介するという事を恐れ、水煮は極力触れない…
雑誌BUBKAに連載されていた対談集に、久本雅美との対談と、あとがき代わりの吉田豪によるみうらじゅんインタビューを加えたもの。 基本的に知らない人を呼ぶのではなく、知っている人との対談集なので、みうらじゅん氏に対してなんの基礎知識もなく読んでも…
広島への原爆投下が決定された経緯に色々と問題が言われていて、いろんな研究が行われている。なぜ広島が選ばれたのか。なぜ京都や新潟は候補地に挙がりながら外されたのか。小倉が広島に次ぐ目標であったにもかかわらず長崎に投下されたのはなぜか。小倉が…
「アメリカの世紀」と呼ばれる20世紀。キューバミサイル危機で頂点に達する東西冷戦が、ケネディ政権の瓦解によて如何に変わっていくのかを語る。92年の出版だが、90年代以降、ソビエトの崩壊で東西双方の当事者とキューバ自身の参加によって可能とな…
高校生の頃、東京創元社版を読んだ。古本屋で見かけて、久しぶりに読みたくなって買った。所謂童謡殺人のルーツ的作品。パタリロが「誰が殺したクック・ロビン」とやっていたのは、(もちろん、歌自体はマザー・グースだが)この本の事だったはず。
明治学院大学で「言語表現法講義」という講座を持っている作家・高橋源一郎氏の、その13回の講義(休講1回含む)と1回の補講の記録。タイトルがハウ・ツー本っぽくなっているが、「言語表現法」という講義名にあるように、これはいわゆる「名文」を書くため…
農場を経営する四人家族がそのむごい運命を知らずに過ごした最後の1日。そして、その家族を散弾銃で次々と殺害した二人組の男達が、犯行の後、逃亡の果てに逮捕されて、死刑判決を受けて絞首刑になるまで。「ティファニーで朝食を」などで売れっ子作家であ…
アレン・ダレスはアイゼンハワー政権=冷戦時代のアメリカCIA長官としての顔が最も有名だろう。CIAの草創期を支えたCIAの顔でもあり、ケネディ政権に変わって、キューバのピッグス湾侵攻作戦が失敗に終わった時、その責任を問われてケネディからCIA長官を解…
アメリカの反知性主義 もともと投票結果に関する疑惑もあった一期目の選挙、そして9.11テロに関する様々な問題が明るみに出てきて、誰もが二期目の再選は難しいのではないかと思っていたら、当選してしまったジョージ・W・ブッシュ。ブッシュの背後にはキリ…
エンロン 内部告発者 過去最高(当時)とも言われる400億ドルの負債額を抱えて倒産したエネルギー企業エンロン。天然ガスのパイプラインを保有する地味な会社だったはずのエンロンが如何にしてトップに立ち、如何にして腐敗し、瓦解したのか。そもそもエンロ…
独断流「読書」必勝法 (講談社文庫) 清水義範氏とさいばら女史の名コンビが世界の名作と言われる文学作品の読書案内をする。さいばら氏の絵は本編と余り関係なかったりしますが・・・さいばら氏の、自分の幼少期の家庭の方がよっぽど世間から遭難していたか…