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エンロン 内部告発者:ミミ・シュワルツ、シェロン・ワトキンス 著 酒井泰介 訳 ダイヤモンド社

エンロン 内部告発者
エンロン 内部告発者
過去最高(当時)とも言われる400億ドルの負債額を抱えて倒産したエネルギー企業エンロン。天然ガスのパイプラインを保有する地味な会社だったはずのエンロンが如何にしてトップに立ち、如何にして腐敗し、瓦解したのか。そもそもエンロンは時価会計基準で資産評価を行う際に、自分自身が時価算出を行っていた。つまり、自分で自分の値段を決めて(当然ながら値段を釣り上げて)、株価をつり上げて、経営層の高いボーナスを支払っていた。そして、ついにはエネルギー企業でありながら利益のために電力供給を操作して電力価格をつり上げ、遂には電力価格つり上げのために(電力供給機器を装うために)カリフォルニア市の大停電を発生させた・・・。
本書はエンロン内部でエンロンの不正に気付き、内部告発者としてエンロンの不正を暴いたシェロン・ワトキンス氏(当時副社長)から見たエンロンの姿である。