Since 1996

2023年ブックレビュー

さてさて、今年のブックレビューです。 2023年は51冊を読み終えました。今年の感想を言うと、「期待せずに読んでみたら良かった」ものが多かった?と感じました。 まず最初はなんと言っても3年目(3周目)に入った「源氏物語」。今年は100年前にイギリス人の…

2022年ブックレビュー

今年の読書レビュー総括です。今年のベストを選ぶとしたら、その上位の一冊は 「プロジェクト・ヘイル・メアリー 上・下」アンディ・ウィアー作 冒頭からコールドスリープから覚めた主人公がそこに至る経緯を徐々に思い出しつつ、不可解な事態も進行していく…

8月に感じる違和感

もうすぐ終戦の日がきます。この頃になると毎年感じる事は靖国神社参拝に関する事です。政府の要人が参拝するとかそう言うことはおいて、一般の人が靖国神社の「英霊」を悼むことは当然で国を守った軍人に敬意を持てという点です。あそこに祀られている人た…

2021年読書レビュー

大晦日なので今年2021年の読書の総括です。2021年に読み終わった本は77冊です https://booklog.jp/users/shinjif/stats?year=2021そのうち「窯変 源氏物語」(全14巻)、「風と共に去りぬ」(全5巻)があるので作品数としては60作品ということになります。そ…

子どもの落書き

SNSが多くの人に使われるようになってから、選挙の度に思うことがある。 支持政党や候補者に賛辞を送るのは、まあいいのだけど、主張の異なる政党や候補者を子どもの喧嘩みたいに貶める言動だ。 子どもの喧嘩みたいと書いたのは、例えば ・容姿を取り上げて…

成功と失敗の分かれ目

いったい何をもって「成功」とするのか。 パラリンピックで3度の金メダルに輝、東京パラリンピック出場予定だった米国選手が必要不可欠なパーソナルケアアシスタント(PCA)である彼女の母親の同行を認めてもらうことができず出場を断念した。米国のオリパラ…

2020年読書レビュー

今年は小学校の同級生の急逝に始まり、自分の父の急逝で終わった一年でした。ただ「死」という観点だけではなく、自分の年齢を意識した1年でした。そして、あと10年、いや15年どう生きるか、通してやりたい事は何かを意識させられました。なかなかその思い…

告白

そう、実感がない。 10月の半ばに親父が死んだ。 そもそも20年以上も透析を続けていたりして、身体に色々問題は抱えていたが、そこそこ元気だった親父が死んだ。 その日の朝まで、日課になっていたらしい散歩もして、透析も行ったらしく、特に普段と変わりな…

わたしと原爆

原爆投下「必要なかった」歴史家らが米紙に寄稿 https://this.kiji.is/663863003436237921 スミソニアン博物館で企画された原爆展が中止になった1995年から25年。世代が変わる事で世論も変わるが、当時を知る語り部たちもまた亡くなっていく。 個人的には必…

ローマの信徒への手紙 5章3節

今週のお題「私の好きなアイス」 それだけではなく、患難をも喜んでいる。なぜなら、患難は忍耐を生み出し、 忍耐は錬達を生み出し、錬達は希望を生み出すことを、知っているからである。 そして、希望は失望に終ることはない。なぜなら、わたしたちに賜わっ…

わたしは馬鹿です。

私は馬鹿です。 政府がやることを批判することが何故ネガティブなのか教えてくください。 上が言うことに違和感を感じても、やってくださるのだから、ありがたいと受けなさいと言うことが何故ポジティブなのか教えてください。 一つのことに対して、何故賛成…

NYの試練

https://www.nytimes.com/2020/03/18/opinion/nyc-poor-coronavirus.html ホームレスなどの貧困者の多い大都市ニューヨークの状況。今回のことで、思うことは生活習慣や社会環境の違いによって対策やその効果にも差が出るだろうということ。西洋の人々はスキ…

今の思い

3/18時点での思いを書き留めておきます。 休校をした判断が素晴らしい英断だったという風潮が生まれつつあります。しかし、一方であれは緊急的な対策として何か行動を起こす必要があったからであって、これをやれば大丈夫という判断があったからではありませ…

有朋自遠方来 不亦楽乎

木曜日。仕事終わりの夜。カミさんと二人で外食してたら、メッセンジャーで、小学校の同級生の訃報を聞いた。急性心筋梗塞。 彼は小学生の頃からガタイがデカくて、小人の定期で駅の改札通ろうとして、高校生と間違われて止められた、くらいのやつだった。 …

がんばれ自分

今週のお題「応援」 他人を応援するほどの余裕はない。 自分にとっての一番の味方は常に自分自身。 自分が自分を応援してやらないで、どうしてポジティブになんか生きていけるんだ?人から応援してもらえるほどこの世は甘くはないのだ。 大丈夫、自分は一番…

トランク

ポーランド旅行の話の続き。 クラクフはアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所に近い。 ポーランド旅行に行った理由のもう一つはこの収容所を見るためだった。 予想に違わず、いや予想できなかったような凄さだったというべきか。どうしてここまでできるのか…

偶然とは不思議なもので

10年ほど前だが、ポーランド旅行に行った。仕事以外で海外に行ったのは結婚した年以来だったから、10年以上海外旅行はしてなかったことになる。 大学の後輩に誘われたのがキッカケだが、いきたくなった理由には、偶然もある。 さらにそこから20年ほど遡った1…

2019年読書レビュー

年も押し詰まり、2019年読書レビューです。今年は72冊、67作品を読みました。(上下巻などは1作品とカウントしています)何気に年間50作品を超えられたのは数年ぶりです。今年は色々と記憶に残る作品が多かった。年明け、いきなり高橋治氏の訃報が入って…

我らの薔薇は名もなき薔薇

先日、とある集まりで、30歳になったばかりという青年と話す機会があった。 平成元年生まれという彼。たまたま同じテーブルに座った人の中に、ほぼ自分と同じような昭和40年代生まれの人がいて、昔話と、今とのギャップについて話した。 舗装されていない道…

ほんと、助かった

2013年に中国の蘇州に出張した。 1週間ほどいたが、最終日は仕事も終わり、現地に赴任している日本人の社員と、現地の社員が少し観光の案内をしてくれた。 その時は連れて行かれるママに見ていたので、今思い返した時の推測だが、『寒山寺」、「蘇州古典園林…

背筋の凍るドラマ

お題「もう一度見たいドラマ」 今9月頃に録画したアメリカのHBOが制作したミニシリーズ「チェルノブイリ」(全5話)を見始めた。 1986年に起きたチェルノブイリ原子力発電事故の発生から、その危機的状況を脱するまでを描いている。 元になったのは先頭に立…

宮崎と札幌

北海道大学に入学した頃は、なんとなくぼんやりと将来もそのまま北海道に住むつもりだった。 特に関西に戻りたいと思っていなかったし、首都圏にも興味がなかったし。 なぜか就職活動を始めた頃は偶然にも好景気(バブル最盛期)、空前の売り手市場。 内定を…

冷飯を食らう

ご飯は(お米を炊いたものは)、ちょっと冷えたくらいが美味いのだ。 確かに炊き立ての白飯は美味しい。しかし、ちょっと前まではそれを保温するジャーなんてなくて、炊き立ての飯は刻一刻と冷え、冷や飯になっていったのだ。 おひつの内側や蓋にしっとりと…

後悔の秋

今週のお題「○○の秋」 後悔というのはどうして生まれるのだろう。 後悔は時に劣等感というものを呼び寄せる。 あの時、そうできなかったから、それが今に至って、今の結果につながっている、もう取り返すことはできない後悔となる。 あの時、周りにいた人た…

ネッシーはいない

ネッシーがいないことが証明されたらしい。 ネス湖の水を色んなところで採取して、そこに含まれるものを調査して、魚の鱗だったり、生物の皮膚、排泄物などを一つ一つ特定したが、海洋爬虫類を想定させるものは見つからなかったらしい。 二つ驚いたことがあ…

食事を作るということ

泣きながら食事をした事ってあります? 僕はたぶんあった気がしますがよく覚えていません。例えば、辛いことがあったとして、泣いていたとしても、食事を作っていると、泣いていられなくなるんですよね。別に炊事が好きだからとかではなく、早く炒めないと焦…

親孝行はむずかしい

僕の両親はすでにふたりとも八十を超えたが、健在だ。 父は五十代のときにクモ膜下出血で倒れ、大手術をしたが全快して後遺症もない。その後人工透析もするようになったが、すでに二十年ほど経って、その生活にも慣れて元気にしている。 母はもともと「死に…

今日は何の日?8月23日 わたしと乗り物

今週のお題「わたしと乗り物」 アガサ・クリスティの作品で「青列車の謎」、又は「青列車の秘密」というのがある。 (“Mystery of the Blue Train” で、Mystery をハヤカワ文庫は「秘密」と訳し、創元推理文庫は「謎」と訳す傾向がある。他の作家の作品でも…

読む読書、そして伝える読書

ここ数年、ほぼ毎月読書会に参加している。 読書会に出たからといって本の読み方は変わらないが、読んだ後が変わったように思う。 結局、読書会に出て本を紹介するということは、その本の面白さ、深さを伝えるということだ。それはなぜ自分がそれをおもしろ…

人生最大の危機

今週のお題「人生最大の危機」 その時、どういう訳か世界は大きく揺れていた。 僕は小型機を操縦していた。機首にプロペラのある小型機で、大きなエンジン音があたりを覆うように鳴り響いている。 自分がいつから小型飛行機の免許を取ったのかはわからない。…