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日本の選択〈5〉対日仮想戦略「オレンジ作戦」 NHK取材班 編 角川文庫

日本の選択〈5〉対日仮想戦略「オレンジ作戦」
第一次大戦後、英米に次ぐ海軍国となった日本。「オレンジ作戦」は米海軍が日本攻略作戦に付けた暗号名だ。米海軍は大艦隊を
組んで一気に太平洋を横断し、日本を攻略するつもりだった。日本もまた、米国こそが日本の覇権の未来に立ちはだかる巨大な敵である事を十分に意識し、海軍力の更なる増強を目指していた。
しかし、第一次大戦に伴う軍事費の高騰に英米日の国家経済は疲弊しており、ワシントン軍縮会議とそれに続くロンドン軍縮会議では、艦船数と建造計画が大幅に制限されようとしていた。平和な世界を実現するための軍縮会議。しかし、それが日米の対立を決定的なものにしていった・・・。