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ペーパードライバーなわけ

僕の大学の先輩が自動車免許を取ろうとしている。(id:take44:20061119)
実は僕は全くのペーパードライバー。しかも2回挫折したという筋金入り(?)である。免許を取ろうとしたのは大学1年のとき。学生時代の方が教習所に通う時間を作りやすいから・・・という親の勧めもあったし、その時点では免許を取ったら普通の人くらいには運転しようと考えていたのだ。
とにかく最初は早く取ろうと思って、講義も実習も取れる日は取った。しかし、講義はそれで問題なかったが、実習でちょっとはまってしまった。現在のid:take44さんもそうだが、毎回教官が変わったのだ。で、実はそこの教習所の教官は教官によって微妙に言う事が違うのだった。(少なくとも僕にはそう思えた)
別に交通法規について違うことを言うのではなく、なんていうか運転のコツみたいなものである。ある教官に指導された様にやると、別の教官は「違う」という。こっちは全くの初心者で、教官の言う事をとにかく信じてやっているだけなのだが、ある教官の言う事を1コマの指導でやっと覚えて、次の教官の実習を受けると、「そうじゃないよ」みたいな指導を受けてしまうのだ・・・。気の小さい僕はそれに特に文句も言えず、段々と混乱を来たした。しかし、それでも仮免許まではストレートで合格した。
そこでちょっと病気になってしまい、入院したために数ヶ月のブランクが空いてしまった。仮免はとったから今度は公道での実習になるのだが、混乱していた後、ブランクが空いたのでなかなか行く気にならない。しかし、そのままにすると支払った授業料がパアになってしまうので、時々通う、結果的にまた毎回教官が変わって、ますます混乱し・・・。お金の事さえなければ、「僕には運転の才能が無いので免許を取るのやめます」と言いたいくらいだった。そんなくらいだから、とても教習所の卒業試験に合格すると思わなかったのだが、そこで奇跡が起きた。卒業試験の朝にその冬最初の大雪が降ったのだ。公道での卒業試験だが、まだ雪道対策をしていない車も多く、ノロノロ運転。当然こっちもノロノロ運転。30キロも出せばいい方だったと思う。しかし、まだ轍ができてハンドルを取られるような氷結が起きてはいない。さすがにそういう状態なら下手な僕でも合格してしまった。今から思うとそんな奇跡起きない方がよかったかもしれないのだが。
しかし、そうやって合格してしまった僕は、こんな下手な自分が運転したら命がいくつあってもたりない、と思い、免許取得後一度も運転せずにペーパードライバーになったのだった。これが1度目の挫折。
実はこの後、訳あってペーパードライバ脱却大作戦を実行し、脱却したかに見えたのだが、再び挫折を味わってペーパードライバーに逆戻りするという2度目の挫折を味わう。でも、それは話しが長くなるからやめとく。
ところで、僕がその教習所に通っていた頃(80年代後半)の教官というのは、明らかに「若い女性」を贔屓していた。前の実習時間が終わって、次の生徒に変わる時にそれが如実に現れる。それまで僕が運転する車の助手席で、ムッとしたままでニコリともしなかった教官が、僕が降りて、次のコマが女子大生だったりすると、わざわざ車を降りてニコニコ顔で迎えたりするのだ。
特に虐げられているのは男子学生。次に虐げられているのは中年のおばさんだった。特に30代後半から40代後半くらいまでの教官にそういう贔屓がよく見られた気がする。それより若かったり、年とっている教官は特にそういうあたりを気にしていなかったみたい。
しかし、今でもそういう露骨な贔屓があるのかなぁ。今の時代、そういう事やっているとすぐにクレームの嵐になるような気がするけど・・・