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幕末・維新―シリーズ日本近現代史〈1〉:井上 勝生 著 岩波書店

幕末・維新―シリーズ日本近現代史〈1〉
幕末・維新―シリーズ日本近現代史〈1〉 (岩波新書)
井上勝生氏は京都大学出身で、現在は北海道大学教授をされている。近世、近代が専門の先生だ。1980年代後半、井上氏はまだ北海道大学史学科の助教授でいらっしゃって、私の卒業論文の担当教官をされた方である。ちょっと細身の体に、(おそらく)天然パーマの長い髪をなびかせて、精力的に活動されていた。
北大の日本史研究室では卒業論文の提出は12月の末で、夕方の提出期限までに卒論の提出を終えると、そのまま研究室でクリスマス兼打ち上げパーティーに突入する。井上先生は以前から私に、そのパーティーで「お好み焼き」を作るようにと厳命していた。卒論提出の追い込みに、3日連続で徹夜していた私は少々クラクラしながらも、卒論をちゃんと提出できた嬉しさの勢いで、お好み焼きを焼いて、先生に賞味していただいたのだが・・・徹夜明けの身体は、身体の動きも悪く、味覚等もぼんやりしていて、満足のいく出来映えではなかった。案の定、井上先生も少々がっかり気味。いつかこのお好み焼きリベンジをしたいと思いながら今日に至っている。