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下山事件最後の証言 完全版:柴田 哲孝 著 祥伝社

下山事件最後の証言 完全版
下山事件完全版―最後の証言 (祥伝社文庫 し 8-3)
下山事件に関する書籍と言えば、松本清張の「日本の黒い霧」と矢田喜美雄の「謀殺 下山事件」。僕が読んだのは高校生くらいの頃か。その当時も面白くて一気に読んだものの、終戦直後の日本の状況に関しては、今よりももっと知識がなくて、よくわからない部分も沢山あった気がする。40を過ぎて、大手町の紀伊国屋書店で、たまたま目に入った本書を読んだ。
下山事件の陰に見え隠れする亜細亜産業と、その会社に出入りしていた人物達。自殺説の根拠である証言に関する衝撃的な反駁、松本清張が決定づけたとも言えるGHQ関与説への反駁。
本当に引き込まれるようにして読んだ。