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世界の測量 ガウスとフンボルトの物語:ダニエル・ケールマン 著 瀬川裕司 訳 三修社

世界の測量 ガウスとフンボルトの物語
世界の測量 ガウスとフンボルトの物語
18世紀から19世紀に活躍したドイツの博物学者・探検家・地理学者のフンボルトと、数学者・天文学者・物理学者のガウス。ドイツを代表する二人の天才。一方は現地・現物で世界各地を探検し、山に登っては測量し、地に潜っては温度を測りと体験と計測で世界を理解しようとし、もう一方は望遠鏡で天体を観察し、数学を用いて思考することで世界を読み解こうとする。彼らは、互いに孤独な天才だった。しかし、孤独である方が幸せだった。彼らが名声を得て、彼らを理解せず、ただ讃えようとする人々に囲まれた途端、彼らは自由を失い、その輝きも失ってしまった。