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おかしな二人―岡嶋二人盛衰記 (講談社文庫):井上 夢人 著 講談社

おかしな二人―岡嶋二人盛衰記おかしな二人 (講談社文庫)
岡嶋二人(おかじまふたり)は二人の男性のペンネーム。合作で推理小説を発表してきた。「焦茶色のパステル」という江戸川乱歩賞を受賞した処女作は僕も読んだ事がある。この本は「岡嶋二人」が結成され、解散に至るまでの経緯を現在も井上夢人というペンネームで執筆活動を続ける井上氏の目から描いたもの。本人も井上氏自身の頑固さが、相棒である徳山氏を追い込んだのではないかという発言をしているが、確かに読んでいて、ちょっと相棒の徳山氏が可愛そうに思えてくる。