Since 1996

吉田拓郎さんの新しいアルバムが発売されたらしい。
午前中に・・・
午前中に・・・
僕は世代的には吉田拓郎の世代ではない。僕が中学生や高校生の頃は時代は既に「ニューミュージック」に移っていて、所謂フォークや、フォークロック的な音楽は既に「古い」ものだった。だけど、天の邪鬼な僕は、一世代旧いものの方に大いに心を引かれていったのだ。
一方で音楽どっぷりな人間でもない僕は、大学を卒業して、社会人になる時に、生活環境が大きく変わる機会はそうそう無いから、一旦自分の「こだわり」や「趣味」から距離を置いて、一から積み直してみようと考えて、自分が持っていたLPレコードやCDを殆ど全て捨ててしまった。燃えないゴミとして、100枚ほどのLPレコードやCDを捨てたのである。それは1990年の3月の初めだったと思う。
そして、上京して、社会人になったのだが、LPやCDをごっそり捨てたせいで、90年代は殆ど音楽を聴いていない。これは別の面から見ると、カセットテープを聴くウォークマン・タイプのプレーヤは持っていたけれど、MDを聴くプレーヤは持っていなかったと言う事になる。CDの携帯プレーヤは買ってみたものの、大きさや使い勝手が良くなくて、殆ど使わなくなってしまった。
僕が再び音楽を会社の通勤時間等に聴くようになるのは、iPodが発売されてからだ。
iPodの最初のモデルは2001年11月17日に発売されたが、僕はその当日の朝に、そのiPodを手にしていた。約1月前にアップル社内で開かれたiPodの発表イベント(その発表会は非常に地味だったし、業界の反応も、今更MPプレーヤを出すの?という否定的なものが多かった)のストリーミング放送をリアルタイムで見て、僕はiPodが非常に気に入り、アップルストアに予約注文を出してしまったのだ。
そして、iPodを手に入れて始めた事は、昔聴いていたアルバム等をTSUTAYAで借りたりして聴く事だ。拓郎さんのCDもそうやって再び聴くようになった。(尤も、TSUTAYAに置いてある拓郎さんのアルバムは限られているので、なかなか昔聴いたアルバムを集めるのは難しい)
変な話だが、昔よく聴いた浜田省吾も、最初は「愛奴」というバンドのドラム担当で、拓郎さんのコンサートのバックバンドだった。それは浜田省吾を聴くようになってから知った事だった。なんか、名前の二文字目が「田」だという以外に、拓郎さんと浜省の間には共通点があるのだと思う。