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カミさんの災難

朝、次男はテレビを見ていた。長男は剣道の初段の試験があるとかで既にいない。僕とカミさんと次男の三人の朝。今日は日能研のカリキュラムテストのある日なので、何気なく次男に「試験の前だから、ちょっと勉強しとけば?テレビは帰ってきてから見ればいいじゃない」と声をかけた。別に厳しく言ったつもりもないのだけれど。
今日は雨風が強かった。カミさんは車で次男を日能研まで送っていった。カミさんが帰ってきたと思ったら、日能研に引き返すという。日能研からカミさんの携帯に電話がかかってきて、次男が体調が悪くて、泣いているらしい。でも、実は次男は僕の一言で僕に叱られたと思い、更にテストの結果が悪かったらもっと叱られると思って、送ってもらう車の中で既に半泣きだったらしい。
カミさんが次男を迎えに行ったと思ったら、今度は電話が鳴る。出てみると、近くの交番から。
自分は警官で「奥さんが追突事故を起こされました。」云々。
「相手の方に名刺を渡された(これがポイントなのだが、電話の相手は確かにカミさんが、相手に名刺を渡したと言った)のだが、名字しか書かれていないので、下の名前を教えて下さい」
・・・・ここ数年振込詐欺が話題になっているというのに、これでホイホイと信じますか?
しかも、カミさんは名刺など持っていないのに、相手に名刺を渡したというし。変だと思って「家内は名刺を持っていませんので、切ります」と言って電話を切りました。
そしたら、間髪おかずまた電話がかかってきた。今度は相手は相当切れ気味。自分は警官だから最後まで話を聞け、勝手に電話を切るなと非常に立腹している様子。家内が名刺を渡したのではなく、家内が相手の名刺に名字と連絡先だけ書いて、いなくなったのだという。しかし、最初の電話では名刺を渡したと言ったはずなのだが・・・。ただ、流石に「本当か」という気がしたが、念のためかけ直したいので連絡先を教えて欲しいと言ったら、神奈川県警(?)の電話番号を教えてくれた。そこにかけて「XX交番」と言えば電話を回してくれるという。しかし、相手の警官はずっと切れ気味で、非常に不機嫌そうだった。
結局、そうこうしているうちにカミさんが次男を連れて帰ってきた。事故の事は本当で、カミさんが赤信号で止まっていて、青になって動き出そうとしたら、前の車が右折のために停止したので、自分も停止しようとしたら、後続車が追突してきたんだそうな。カミさんは警官が教えてくれた連絡先に電話をして、そのまま交番に。
確かに、勘違いしたのは僕なんだが、今の時代、それくらい疑って当たり前だろう?そういう電話がかかってきた時に、かけ直すなどの対処をしろと言っているのはそっちなんだから、それを抜いて、いきなり本題に入って名前教えろという方が変だろう?
数年前の事だが、僕が仕事で不在の時、カミさんに「XX警察署の者です。実はご主人が自動車で事故を起こされました」という電話がかかってきた事がある。その警察署は僕の勤務している会社のある近くの警察署で、どうやら僕の会社の名前も出したらしいから、そういう名簿か何かを入手していたんだろう。ただ、僕はペーパードライバーで運転をしないのでカミさんはそれが嘘である事を見破った事があったくらいだ。
神奈川県警から、防犯意識の高い家庭だと表彰される事はあっても、切れ気味に意見される事は無いと思うのだが・・・。何とか言え、神奈川県警。