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九寸五分

昨日の夜、NHKの芸能花舞台で歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」をやっていた。大星由良之助は現:松本幸四郎氏が演じていた。
歌舞伎は劇場に行ってみた回数は2回しかないが、そこそこ好きなので、ちょっと見ていた。四段目の塩冶判官(いわゆる史実の赤穂藩浅野内匠頭にあたる)切腹。大星由良之助の到着を待ちきれず、塩冶判官が短剣を腹に突き立てる、そこに花道から大星由良之助が駈けてきて、塩冶判官の傍までやってきて、主君の最後の言葉に耳を傾ける・・・というあたりなのだが、そこで「くすんごぶ」という言葉が出てきた。「この“くすんごぶ”を・・・」と、おそらく「九寸五分」と書くのだろうと思ったのだが、はて、一体何の事だろう。
前後の成り行きから見ると、塩冶判官が切腹に使用した短刀とも思われたが、九寸五分といえば、約30センチ。遠目に見る限り、切腹に使用した短刀は30センチはないように見えてしまった。
GoogleKanjiDB: 寸という所が運営しているらしい。
その「寸」のページに「九寸五分」もあり、意味としては” dagger”とあった。daggerとは短剣の事なのでやはり切腹に使用した短剣で間違いなかったのか・・・。
しかし、「くすんごぶ」の最初のヒットがオーストラリアの大学の運営している漢字辞書サイトだとは・・・。不思議。こういうのがあるんだったら、漢字をタトゥーとかにしちゃう外国人も、ここで意味とか調べて彫ってもらえばいいのにね。