Since 1996

月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」〈上〉/〈下〉 アンドリュー ・スミス 鈴木 彩織 訳 ソニーマガジンズ

月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」〈上〉
月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」〈上〉 (ヴィレッジブックス)
月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」〈下〉
月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」〈下〉 (ヴィレッジブックス)
アポロ12号の船長であったピート・コンラッドが死んでしまったから、月に降り立ったことのある宇宙飛行士(ムーン・ウォーカーズ)はあと9人になってしまった。今のうちに彼らに話を聞いておかなければ・・・。
こうして著者のムーン・ウォーカーへのインタビュー行脚が始まる。ムーン・ウォーカーのその後、それは少々意外なものだった・・・。
僕も1965年生まれだから、アポロ11号が「静かの海」に着陸し、アームストロング船長が月面に降り立ったときのことを何となく覚えている気がする。少なくともその時代、「アポロ」や「静かの海」や「アームストロング船長」、「コリンズ」、「オルドリン」という人名は男の子なら誰でも知っていた大切な言葉だった。それが当時の文化を織り交ぜつつ、ただのノスタルジックに陥らず、9名のムーン・ウォーカーの素顔に迫っている。