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2011年は iPodが発表、発売されて10年目の年らしい。10年前、ネットでストリーミングされた(ハズ)iPodの発表イベントを見た。その当時既に携帯ミュージックプレーヤーを発売しているメーカーは数社あって、iPodが発表されたとき、メディア各紙は結構醒めた感じだった。
でも、僕はその発表の時にiPodをとても気に入ってしまって予約した。
Appleの転機はこのiPod発表であったことは確かだ。iPodがなければiPhoneだって、AppleTVだって出てこなかった。(ジョブス自身がiPoneはiPodとインターネットと電話の合体だと言っているし)
そのAppleの転機を支えたバックボーンはMacOSXだ。Macというデバイスとの連携がiPodの使いやすさの肝だし、iPhoneを支えるiOSはMacOSのサブセットとも言える。
実はMacOSXも発表されてから10年経つ。(PublicBetaのリリースからカウントすると11年)つまりMacOSXは10年間、メジャーバージョンアップがない。すわなち基本的な構造やIFに変更がないという事になる。これはMacOSXが非常によくできたOSであるといえるが、明確な「次世代OS」と言えるものがなかったとも言える。15年近くMacを使っている身としては(そして、NeXTを会社で使っていた身としては)次のOS(まさにNEXTSTEP)が気になりつつある。
だから昨年ジョブスがMacBookAirを発表したときに"Back to the Mac"とMacを前面に出してMacOSXの次のアップデート:Lion(まだメジャーバージョンはXのまま)も同時に発表したときはこれは何かの前哨ではないかという気がした。
LionはiOSの操作感を取り入れたものになりつつある。これは当然といえば当然かも知れない。iPhoneを含むスマートフォンが普及し、iPodiPadネットブックも含めた携帯デバイスの方がメインのデバイスとして使用している人が増えてきている。だからその操作感をノートPCやデスクトップに持ち込むのは一貫性、一体化としては当然だ。
ついこの間まではデスクトップの操作感を携帯デバイスに持ち込むことが行われていた。タップやクリックによる操作はマウスやトラックパッドでの操作を携帯デバイスに持ち込んだ結果だが、今度はその逆方向の流れが起きているのだ。
それほど携帯デバイスとデスクトップやノートデバイスの一体化が重要になってきているとしたら、そこの「何か足りないもの」が次の「新しい物」を生むことになるのでは?
それは何だろう?僕には僕なりの考えがあるのだが・・・