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ノンフィクションはたいてい冒険か病気

毎月読書会に参加しているのだが、数ヶ月前に本の中でもノンフィクションのジャンルに限定した読書会に参加した。

その時に参加者の一人が、「ノンフィクションのテーマはたいてい“冒険”か“病気”」と言った。

確かに未開のジャングルに挑んだり、世界中を旅して回る体験談、宇宙開発等々、それらは「冒険」だ。一方で、不治の病からの生還や、ハンディキャップのある身体での生活、必ずしもそれは病という訳ではないが、病気やそれに近い境遇の話になるだろう。

参加者一同、その言葉のザックリ感を笑いつつも、「確かに!」と感じていたと思う。

ただ、その後でふと思った。もう一つ、第三のテーマがある、と。

「戦争」だ。

勝った戦争も、負けた戦争も、勝ち負けもよくわからない泥沼の戦争も、ノンフィクションのテーマとして「戦争」は大きなものだ。

そして、この日本にとって夏はその戦争を思い起こす季節だと思う。

一冊でいいから、どんなものでもいいから、戦争について書かれたノンフィクションの本を手にとって、この夏に読んでみてほしい。