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革ケースを買う

携帯プレーヤーや携帯端末のケースを選ぶのは難しい。これまでiPod2台とiPhoneを経て得た結論としては、その困難さは2段階ある。
まず第1段階はどの素材のケースを選ぶか?だ。
今やケースの素材は大きく3タイプに絞られると言って良いだろう。ポリカーボネート製(所謂プラスティックに近い素材)、シリコン製(ゴムに近い素材)、レザー製、の3タイプだ。それぞれに長所と短所がある。
ポリカーボネート製の長所は透明なものが多いので、中身であるプレーヤーや携帯端末の画面が見易い。また素材が堅いのでストラップの装着できるタイプのものもある。逆に弱点はその表面がツルツルであるが故に、手に持った時のグリップ感が乏しかったり、胸ポケットに入れていて、前屈みになった時にスルリと滑り落ちる・・・と言うようなトラブルに見舞われ易い。最近は衝撃には強い端末が多いが、落ちた場所が水溜まりだったりしたらちょっと洒落にならない。
次にシリコン製の長所はその質感から来るグリップ感の良さと、滑りにくさだろう。また細工のしやすさからか凝ったデザインのものも数多くある。一方で表面に衣服の繊維や埃が吸着しやすいという短所もある。また、表面が滑りにくいが故に、スーツのヒップポケット等に入れた場合、ポケットの内布に引っかかってなかなか取り出しにくいという処もある。
さて、最後がレザー製だが、これの短所はなんと言ってもケース自体が分厚くなりがちという事だ。携帯プレーヤや端末がいくら薄く、小型に作られていても、レザーはその強度を保つためにある一定の厚さが必要になるので、どうしても大きくなってしまう。しかし、一方で手に対するグリップ感の程良さ、見た目の高級感については、ポリカーボネートやシリコンに大きく差をつけて優れていると思う。
と言うわけで、僕自身は第1段階の「素材」はレザー製に落ち着きつつある。
さて、ケース選びの第2段階は「色」だ。実はレザー製のケースを見た時、その「色」に関して言うと選択肢が少ないものが多い。圧倒的に「黒」が多いのだ。確かに、黒以外のカラーがあるケースもあるが、何故か「黒」だけというケースが多いと思われる。自動車に白色が多い様に、ケースには黒が何故か多いのだ。黒はビジネスユースにも適用できるから無難なのだろう。
しかし、黒いケースだけなんて・・・飽きてしまうのである。

iPhoneのケースを探していて、あるケースが非常に気に入った。最近時折見かけるのだが、非接触型ICカードのケースも兼ねていて、iPhoneおサイフケータイであるかのごとく見せる事ができる・・・というもの。財布に入れるカードが1枚減らせると思ったのでそのタイプのレザー製ケースをいろいろと探していた。しかし、これもやはり「黒」もしくは黒が基調になっているものが多いのだ。
そんな中でSENA Casesという米国のメーカーのものがあった。色んな店が輸入して販売しているらしい。ふと日本のショップのページではなく、そのSENA Casesのページを探して、直接そちらを見ていたら・・・。なんと非常に沢山のカラーバリエーションを揃えているではないか。どうやら、日本で売られているのはその中から無難な黒のカラーだけを輸入して販売しているらしいのだ。
SENA Casesのサイトでもオンラインストアがあり、購入する事ができるが、日本の店で買う方が値段は安い。しかし、日本の店には黒しかない。しかし、SENA Casesのオンラインストアには10色以上の色のバリエーションがあった。(一部は同色で表面に鰐皮風の加工を施したもの)
少し悩んだけど、SENA Wallet Skin Case For iPhone3Gの鰐皮風加工がされたものに決めた。色はBurgundy(バーガンディ:所謂ワインレッド。バーガンディは“ブルゴーニュ”の英語読み)

まだ使用し始めて二日ほどだが、非常に気に入っている。レザー製だから厚みがあるが、そもそもPASMOカードを入れられるので仕方ないと割り切る事ができる。それよりも、レザーのグリップ感はシリコン製とは違いちょうど良いし、何よりもBurgundyという色の風合いがとても良い。これまでのケースの中のBest Buy。