母の日
今週のお題「母の日」
琴、和裁、洋裁、刺繍、着付け、編み物(手編み、機械編み)、パッチワーク、臈纈染め、紅型(びんがた 沖縄の染物)、押絵、ビーズ細工、木彫り細工、七宝焼き、革細工、籐籠作り、アートフラワー、帽子制作、人形制作、…
ここに書き出したのはうちのお袋がやった習い事です(順不同)。
琴、和裁、洋裁、編み物などは自分が産まれる前、すでに花嫁修行として教室などに通い身につけたもの。
しかし、多くは自分が子どもの頃にお袋が習いに行っていたものです。結果として、革表紙のルーズリーフノートやペンケースを作ってくれたり、家の日用品が母親製のものだったりしました。
たぶん、毛糸のセーターやベストは母親が編んだものしか着たことはなかったと思います。お袋は街中のお店などで「いいな」というセーターなどを見つけると、どんな形か、柄はどうなっているか?などをよく見ておいて、買わずに自分で編んでしまう人です。
一方で、アートフラワーはコサージュやブーケを作って売ろうとして、売れず、家の中がコサージュの在庫の山になったこともありました。
そして、お気づきかもしれませんが、一般には人気の習い事が一つありません。
「陶芸」です。これだけやってれば陶芸だってやっても良さそうですが、自分ではやりませんでした。
そう、自分では。
丁度自分が高校生の頃、お袋は急に大阪の法善寺横丁の近くで貸しギャラリーを始めました。その時に多くの陶芸作家さんの個展などもやっていました。
そして、気に入った器を買ってました。
しばらくして僕が大学生になり、夏休みに帰って来たら、ギャラリーはやめてました。
次は何を?と思ったら、阪急電車神戸線の夙川駅近くで、和食料理のお店を始めてました。料理を作るのは雇った料理人なのですが、器はお袋がギャラリー時代に知った作家さんたちの器を使ってました。
このお店は阪神淡路大震災までやってました。
どこまでも我が道を行く母です。