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敗北を抱きしめて 増補版―第二次大戦後の日本人 上/下 ジョン ダワー( John W. Dower)著 三浦 陽一、 高杉 忠明訳 岩波書店

敗北を抱きしめて 増補版―第二次大戦後の日本人 上 敗北を抱きしめて 増補版―第二次大戦後の日本人 上
敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人 敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人

第二次大戦で無差別爆撃で都市を焼かれ、原子力爆弾によってそれまでの戦争の域を超える被害を被ってポツダム宣言の無条件降伏を受諾するに至った日本。占領軍として進駐してきた米国軍は、当初非常に大きな抵抗を受けると創造していた。また、日本政府は天皇と国体の護持が保たれるのかどうか、非常に不安に感じていた。しかし、実際に占領軍を迎えたのは驚くほど従順で無抵抗な日本国民であった。また、日本政府はマッカーサー元帥が天皇の戦争責任を追及しないばかりか、天皇制自身も存続させるつもりである事を知った。
日本と米国は日本の敗戦というものを如何に抱擁したのか?ジョン・ダワーは当時の風俗や新聞の漫画など幅広い資料を元にして、敗北という転換点に立ち敗戦直後の日本が以下に変わったのか?そして、以下に変わらなかったのか?を明らかにしていく。