ささやかだけれど役に立つこと A SMALL, GOOD THING
地震が起きたとき僕は会社の研修施設にいたんだけど、もう、そういう事をここに書く気はないんだ。
あの金曜日の地震の夜から土曜日の夜までずっとテレビを見続けていたけれど、途中からどう仕様も無い思いに囚われていた。
テレビは地震が起きたときの揺れの映像や、津波の映像、大火災の映像を繰り返し流し、それは時間が経つにつれ、新しいものが追加されていったけれど、もう僕にはその映像を繰り返し見ることにほとんど意味を感じなくなった。
被災地の大変さは十分に僕にも伝わってきた。尤も現実の状態は映像で伝えきれるものではなく、恐らく僕の想像さえも大きく超えるものだろうけれど、だけどそのギャップを埋めるためにテレビを見続けても「誰も幸せにはなれない」という事がずっと気に掛かっていたんだ。
そして、そう思っていたら、岡田斗司夫氏がTwitterで宣言していた
地震や津波の被害、原発の情況を、僕たち日本人の大半が知りすぎようとするのは、どう考えても「負の連鎖」を生む。テレビを見るために起きていては電力を消費するし、僕たちが不安な気持ちになっても問題の解決に役立たない #otakingex
正直、僕はこれに後押しされた。この周辺の時間帯の岡田氏のツイートには是非目を通して欲しい。
これから僕は被災情報を拡散するだけのツイート・リツイートはしません。(被災している方々に役立つようなハウツーは別です。例えばコンビニの袋を使った簡易トイレなど)
みんなにほっと一息ついて欲しいような事だけ発言しようと思っています。
明日はホワイトデーだ。一緒にいる家族や友人に甘いスイーツを送って、話をしよう。食べる事は心を温かくするし、あなたには温かい気持ちでいてほしい。
このツイートをしたとき、僕はレイモンド・カーヴァーの短編「ささやかだけれど役に立つこと(A SMALL, GOOD THING)」を思い出していました。