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2009-01-01から1年間の記事一覧

堺屋太一の青春と70年万博:三田誠広 著 出版文化社

堺屋太一の青春と70年万博 「万博」という言葉が全く日本に認知されていなかった時代。通産省に入省したばかりの若手役人が大阪の地盤沈下対策を終えた後、今度は経済基盤の地盤沈下を防ぐために、東京オリンピックに対抗する経済振興策として大阪万博を企画…

「無限」に魅入られた天才数学者たち:アミール・D. アクゼル 著 青木薫 訳 早川書房

タイトル 無限を探求する事で精神の平穏を失ってしまった天才数学者:ゲオルク・カントール と、「無限」という概念の発祥と、その数学的な探求の歴史について書かれた本。途中から、ちょっと読むのが辛くなった。

そして世界に不確定性がもたらされた―ハイゼンベルクの物理学革命:デイヴィッド・リンドリー 著 阪本芳久 訳 早川書房

そして世界に不確定性がもたらされた―ハイゼンベルクの物理学革命 ニュートンの古典物理学から、アインシュタインの相対性理論へ、そしてハイゼンベルクの量子力学へ、20世紀に物理学は大きく変わった・・・。 量子力学を生涯認めなかったと言われるアインシ…

Google Developers Day 2009に想う

第3回目になるGoogle Developers Day 2009(GDD09)に行ってきた。今回も早々に事前登録をしていたが、仕事の都合があり、聞けるのは午前中の基調講演だけとわかっていた。 会場であるパシフィコ横浜は家から近い(時間があれば歩いて行ってもいいくらい)の…

iPhone哀歌〜四代目藍不音〜

iPhoneを買ったのは2008年の8月頃だったと思う。実は数ヶ月経った年末の12月。急にSIMカードを認識しなくなり、つまり一切電話の発着ができなくなり、ソフトバンクのショップに持ち込んだら、初期不良ということで、交換になった。 そして、それ以降は大きな…

寿命?

雨のせいかルーターの状態が不安定。というか全然電波が弱くて繋がらなくなった。今はiPhoneの3G回線から投稿している。このルーターは2005年あたりに買ったと思われるのだが、一体ルーターの寿命ってどの位何だろうか?

髪を切る理由

僕は髪型に殆どこだわりがない。だが、床屋と髪を切る理由にはウルサイ方だ。 僕の好みの床屋は「どのくらいに切りますか」と聞かれて、「テキトーに」と答えたら、「じゃぁ、てきとーに」と言って、切ってくれる処だ。「バッサリいって下さい」といえば、ほ…

光と物質のふしぎな理論―私の量子電磁力学 (岩波現代文庫):リチャード・P. ファインマン 著 釜江常好,大貫晶子 訳 岩波書店

光と物質のふしぎな理論―私の量子電磁力学 (岩波現代文庫) 「ねえ、リチャード、あなたは何を研究しているの?」という友人の奥さんの問いかけに答える。量子電磁力学を全くの物理学の素人に理解してもらえるように平易に、かつ何も誤魔化さずに説明する事は…

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫):佐藤 多佳子 著 新潮社

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫) 落語が好きで弟子入りし、今は二つ目の噺家 今昔亭三つ葉。短気で単純だが、妙に情には厚いお節介焼き。ひょんな事から吃音癖のある幼なじみ、話し方教室で何も話そうとしない黒猫みたいな女性、関西弁が抜けない小学生…

ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件:北村薫 著 東京創元社

ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件 ミステリィに興味のない人には全然わからない話かも知れないが・・・。 有名な英国の推理作家;アガサ・クリスティと同時代に、米国にはエラリー・クィーンという作家がいた。最も有名な作品を挙げよと言われ…

ダラスの熱い日:ドナルド・フリード, マーク・レーン 著 井上一夫 訳 立風書房

30年以上前に、ケネディ暗殺の真相調査に基づいて書かれた小説。映画化もされていて、おそらくオリバー・ストーンの「JFK」が出てくるまでは最も有名なケネディ物だったのではないだろうか。ダラスの保守的な企業家グループ(といっても、CIAやマフィアと…

アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝:スティーブ・ウォズニアック 著 井口耕二 訳 ダイヤモンド社

アップルを創った怪物―もうひとりの創業者 Apple社のMacintoshに関してはカリスマCEO スティーブ・ジョブスの功績と言って良いが、Apple社自体の創業、すなわち世界最初のパーソナルコンピュータと呼ばれるApple I の開発(これがApple社創業のきっかけ)に…

カミさんの災難

朝、次男はテレビを見ていた。長男は剣道の初段の試験があるとかで既にいない。僕とカミさんと次男の三人の朝。今日は日能研のカリキュラムテストのある日なので、何気なく次男に「試験の前だから、ちょっと勉強しとけば?テレビは帰ってきてから見ればいい…

iPhone版Bento

Bento2 のiPhone版がFileMaker社からリリースされた。 ずいぶん前にBento自体は買ったものの、今ひとつ用途がぴったり来るものが無くて中途半端になっていたけれど、iPhone版が出てきて具体的な用途が見えてきた気がする。コードをつながなくても無線LANでデ…

オレンジだけが果物じゃない (文学の冒険シリーズ):ジャネット ウィンターソン 著 岸本佐知子 訳 国書刊行会

オレンジだけが果物じゃない 岸本佐知子氏が翻訳したイギリスの女流作家 ジャネット・ウィンターソンの半自伝的小説。信仰に全てを捧げる女性(母)のところに孤児院からもらわれてきた主人公は、最初自分もまた信仰の世界に生きるように方向付けられるが、…

革ケースを買う

携帯プレーヤーや携帯端末のケースを選ぶのは難しい。これまでiPod2台とiPhoneを経て得た結論としては、その困難さは2段階ある。 まず第1段階はどの素材のケースを選ぶか?だ。 今やケースの素材は大きく3タイプに絞られると言って良いだろう。ポリカー…

父さんが言いたかったこと(原題:The Forever Year):ロナルド・アンソニー 著 越前敏弥 訳 新潮社

父さんが言いたかったこと 主人公のジェス・シエナは両親が年老いてから生んだ末息子。もう結婚して家庭を持ってもいい歳だが、嘗ての恋愛経験の痛手が災いし、現在の恋人とも将来の約束はせず、つまらない雑誌記事を書いて糊口をしのぐフリーのライター。上…

吉田拓郎さんの新しいアルバムが発売されたらしい。 午前中に・・・ 僕は世代的には吉田拓郎の世代ではない。僕が中学生や高校生の頃は時代は既に「ニューミュージック」に移っていて、所謂フォークや、フォークロック的な音楽は既に「古い」ものだった。だ…

おかしな二人―岡嶋二人盛衰記 (講談社文庫):井上 夢人 著 講談社

おかしな二人―岡嶋二人盛衰記 岡嶋二人(おかじまふたり)は二人の男性のペンネーム。合作で推理小説を発表してきた。「焦茶色のパステル」という江戸川乱歩賞を受賞した処女作は僕も読んだ事がある。この本は「岡嶋二人」が結成され、解散に至るまでの経緯…

ノンフィクション疲れ

好きな食べ物でも、毎日食べ続けていると飽きてしまうように、ちょっとノンフィクションものばかり読んでいて、少し飽き気味。 フィクションが読みたい。前から買いそびれている「長いお別れ」の村上春樹バージョンでも買ってみようかな。

3/31の不幸

ここ数年、ずっと聞いていたPodcastが立て続けに終わる。 皮切りは昨年末の話で、オールナイトニッポンのパーソナリティだった くりぃむしちゅー のPodcastが、番組レギュラー降板と同時に終わってしまった。 更に今日を最後にニュース系無料Podcastの「聴く…

日本は原子爆弾をつくれるのか (PHP新書) (新書):山田克哉 著 PHP研究所

日本は原子爆弾をつくれるのか 原子爆弾、すなわち原子核分裂のメカニズムを平易に説明しつつ、それを応用して平時の平和利用だけではく、軍事利用として原子爆弾を開発するためには、どういう技術が必要か?果たして日本にその技術があるか?という事に言及…

スティーブ・ジョブズの流儀:リーアンダー ケイニー 著 ランダムハウス講談社

スティーブ・ジョブズの流儀 今やiPodとiPhoneで世界を席巻しているApple社のCEO スティーブ・ジョブスの評伝。Macintoshを世に送り出した直後に自分が起業した会社を追われたにもか関わらず、10年後にその会社に救世主としてカムバックし、見事に前以上の成…

ただひたすらのアナーキー:ウディ アレン 著 河出書房新社

ただひたすらのアナーキー ウディ・アレン久々の短編集。この頃思いますが、自分の場合、今の嗜好は高校〜大学生の頃に決定されたものがほとんどであるような気がします。ウディ・アレンもその一つ。大学時代にレンタルビデオで借りてきたウディ・アレンの出…

世界を変えた100日 写真がとらえた歴史の瞬間:ニック ヤップ 著 日経ナショナルジオグラフィック社

世界を変えた100日 写真がとらえた歴史の瞬間

失楽園 :ミルトン 著 岩波書店

失楽園 上 岩波文庫 赤 206-2 失楽園 下 岩波文庫 赤 206-3 町山智浩氏()のポッドキャストで紹介されて読む気になった。 アメリカに限った話ではないと思うが、洋画や海外文学を理解する上でキリスト教の知識はとても重要になる。聖書やキリスト教関連の物…

メディアの甘さ

朝日新聞の朝刊でテレビ局が下請けの制作会社への口頭発注や買い叩き等の悪習を是正していくんだと。 えっ?まだそんなことしていたんですか?それってあなた達がこぞってバッシングした偽装請負同様の酷さでは? これからテレビメディアは連日是正の進捗を…

ねじの回転―FEBRUARY MOMENT:恩田 陸 著 集英社

ねじの回転―FEBRUARY MOMENT 226事件を舞台にしたタイムトラベル系SF。 時間遡航技術を手に入れた人類は悲惨な歴史の回避を行う為に、歴史のターニングポイントとなった事件の訂正を行い始める。そのターニングポイントの一つとして226事件が選ばれる。 226…

トゥルー・ストーリーズ:ポール・オースター 著 柴田元幸 訳 新潮社

トゥルー・ストーリーズ

権力の失墜―大統領たちの危機管理〈上〉〈下〉:ボブ・ウッドワード 著 新庄哲夫 訳 日本経済新聞社

権力の失墜―大統領たちの危機管理〈上〉 権力の失墜―大統領たちの危機管理〈下〉